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国府津の海、ひとりきり

 

夕方少し前、海に行った。太陽が優しい。

冬の海。人は遠くに一人、そのまた先にまた一人、その程度しかいなかった。

白浜じゃなく、石の削れきった黒い砂粒は不安定に沈み、足取りは軽やかとは言い難い。

青い波が寄せて、去ったあとの濡れた砂がキラキラ光る。

地平線は果てしなかった。夕方のチャイムが鳴る。

シャッターを切った。写真はまた後日。

 

日が暮れた頃、打ち寄せる波がエメラルド色に染まる。

ちぎれた雲がだいだい色になり、か細く伸びていた。

遠くの山々がそれぞれ順番に淡くなっていく。

ザバーン、という音を聴きながら遠くを見るとちいさな船。

だんだんと風がつよく吹き始める。

 

影が世界を包み込んでいく。

真上に浮かんだ月の存在に気付いた。純白色。綺麗だったなぁ。

波打ち際を歩いて帰る。実はこっちのほうが歩きやすいのだ。また来よう。

 

狭い路地を抜けて、当駅始発の小金井行きの東海道線に乗る。

電車に揺られ、カードケースをなくしたことに気付いた。

見つかったのは4時間後で、横浜と国府津を3往復した日になった。

とほほ・・・。もう電車は乗りたくないです、神様。

 

 

 

 

 

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